デカールが完全に密着していればどんなにクリアーを吹いてもデカールは
溶けることはありません。
クリアーの塗膜を何度にも分けて吹き付けていく。厚くなるまで何度も何度も
吹き付けていきます。
これでデカールがクリアーの層でコートされ
その部分に塗料を塗っても大丈夫になる。
完全に乾燥させるのには卓上送風機が活躍します。
グロスのクリアーなのでずっと濡れているように見えるが
1時間も送風しておけばサンドペーパーでデカールの段差を消せる
くらいに乾燥しています。
クリアーの層をサンディングしていくことを
「研ぎ出し」と言ってデカールを多用するカーモデルなどでは
たいへん重宝する技法です。
今回は1000番のサンドペーパーを使用
デカールの段差を中心にサンディングしましょう
調子に乗って下地の塗装まで削らないように
クリアーは厚く吹き付けるのがコツでしょう。
肘カバーや指などの暗めの色の部分にかかったグロスクリアーは
研ぎ出しが終わってから全体につや消しクリアーを吹くとギラギラした部分がなくなって
落ち着いた表面になる。
そこからつやを出したい部分を布やコンパウンドや磨いて
つやの変化を出しておくと重量感が出せる。
よく最後につや消しクリアーでつやを均等にした作品を展示会などで見るが全体の印象が弱くなるので、
人に見てもらうときには損をする。
つやも色と同じくらい表現に幅を出す要素です。
次にエナメル系塗料で使い込んだ感じを出していきます。
同時にオイルの汚れや塗料の剥がれ(チッピング)はたまた陰影の強調を
同時に表現する気持ちで描き込んでいきましょう。
絵を描く気持ちというより絵を描くことそのものだと思ったほうが
うまくいきます
タッチが全てですから、くどくなりすぎたら、綿棒でふき取っていき
自分の好きな味の濃さを見つけましょう。
アンテナの支柱を1.2ミリの真鍮線に換装します。
簡単にリアルな感じになります。
黒染めしておくといいでしょう
取り付け穴を本来のシャフトのパーツを接着しておいて
しっかり硬化させます。
そこに0.8あたりのドリルで目安の穴をあけておきます
その穴を1.2ミリのドリルの刃で広げていきます。
こういうときは指で持って丁寧に穴を広げていくほうが
失敗がありませんね。
アンテナを装着する前に同スケールのスネークアイと並べてみます
いずれのスーツも所有できたときには細部の造形を比べるのもいいのですが、
その重さ違いを楽しんでください。
PVC製のスネークアイはおよそ200グラム
いっぽうABS製のファイアーボールは136グラムと70グラム近く軽い
ちなみにわしが試合で履いているヴェイパースーパーフライは
185グラムで、その中間の重さですね。
この軽さだけでもABSでこさえてもらった甲斐があるってもんです。
軽いから飛行状態で展示しやすいわけだね