子供だった頃、ゼロ戦は窓枠の多いキャノピーなので
塗装するときに
「ああ、めんどくせえなあ」って思っておりました。

最近はこれを綺麗にマスキングする人とかいて
おじさんは驚いております。

では筆塗りでキャノピーを塗る方法を解説しましょう。
キャノピーは開閉、両方の状態のパーツが用意されています。
地上姿勢で完成させる場合や
パイロットやコクピットを見たいときには開いているほうを選択します。
飛行状態や全体のフォルムを見たいときには閉じているほうね。
どちらにするかを決められないときには開けたほうがお勧めです。

用意する物

つや消しの黒かグレーの塗料
爪楊枝
エロ筆こと一番筆
絵の具皿などなど

キャノピーの枠塗りのコツは完成後、逆光でも
塗装が透けていないようにする事です。

都合のいいことに実機も内側を黒く塗っていることが多いので
黒や暗いグレーのつや消しを用意しましょう。
これで下塗りをしますがもちろん外側に塗っていきます。

窓枠のモールドが凸モールドになっていますので
ここの部分に丁寧に、線を引くように塗っていきます。
塗料はとても薄くしておきます。
写真の一番筆は塗料を含んでいる状態なので濃度の参考にしてください。

乾燥するまでは同じところを塗らないようにします。
4〜5回塗り重ねします。
出来るだけはみ出さないように塗りますが
はみ出しても気にしないで作業します。

乾燥していないところを触らないように注意します。
乾燥後はみ出した塗料を爪楊枝を使って軽くこすり取ります。
このとき爪楊枝の先を削ってシャープだけど太いカタチにしておくと
うまくいきます。

つや消しの塗料は重ね塗りでうまく塗料がのることと
爪楊枝で剥がしやすいでお勧めなのです。
つや消し剤の粒子がプラの表面に密着しない事を
利用するわけです。

黒やグレーが透けていないか白い紙などの上でチェックしましょう。
気が付くと開閉どちらのキャノピーにも下塗りしてました。

このあと機体と同じ色を重ね塗りしていきます。
もちろん筆は一番筆で塗ります。
艶の程度はセミグロスがよいでしょう。