マシーネンファンの皆様、そして 自分自身も
たいへんお待たせしました。

マシーネンクリーガーグラフィックスVOL.1
略してマッシグラの1巻目が出来上がりました
(ばかマッシグラからの連想ね)

この本に関わったすべてのみなさん
本当にお疲れさまでした。
そして
ありがとうございました。

1999年、いまから12年前にSF3Dがマシーネンクリーガーと改名して
モデルグラフィックス誌で掲載を開始しました。
わしが作ったもの、描いたもの、
またファンとして作ったもの
そのファンがプロになって作ったもの
またそれをアレンジしたもの

すべてのマシーネンの記録がここにまとまりました。

それがこの本です。

そもそもこの本を作ってもらおうと思ったきかっけは
デザインや設定をするのにいちいちモデグラのバックナンバーを
本棚から探してくることが大変になったからです
いくらマシーネンが好きでもわしほどバックナンバーを見る必要がある人は
いないんじゃないかな

4年ほど前にこれ以上バックナンバーをチェックするのは無理ってくらい
モデグラを床に広げていた。
「これはもう一冊にまとめてくれないと仕事できないかも」って
思い、すぐにこの本の企画をアートボックスに伝えた。
市村社長も「すぐに作る」ってことで
プロジェクトをスタートさせたのが
2007年だった。

「SF3Dクロニクルズ」がアナログで作っていた時代の集大成だとすれば
「マシーネンクリーガーグラフィックス」はまさにデジタル時代の集大成なのでだ。

ところがいざ作り初めて知ったのは、
すべての記事がDTP(コンピューターで編集する)だけで作られていないという事。
まあこれはそういう時代ではないころに編集されたページであれば
しかたない。
しかし本当に驚いたのは初期のDTP編集されたページも
サーバーが飛んでデータが残ってないという事実。

デジタル時代の集大成を作るスタートがアナログにたよることになるのも
皮肉なものだね。

つまりこの本を作るためには印刷されたモデグラの誌面をスキャンするところから
はじめなけばならないという事です。
さっそくバックナンバーの発掘から初めていったようですが、
なかなか本は完成しません。

そうこうしているうちにプロファイル本が出来、
SF3D別冊復刻本がホビージャパンからやはりスキャニング本で発売します。
SF3Dクロニクルも発売されます。

おかげさまでいずれの本もたいへん好評でした。

その自慢をかねて、市村社長にマシーネンのスキャニング本がどうなってるか聞いたところ
「あ、忘れてた。そんなに売れるんだったらすぐやらなきゃ」
という事で、そこから再スタートします。

SF3Dクロニクルズと同じスキャニングスタッフ、
まったく同じ高解像度精密スキャニング技術で作られたのがこの
マシーネンクリーガーグラフィックスVOL.1。

この本はここ12年のマシーネンの歴史が
圧縮されていて初めて見る人やもう一度見たい人には
便利な一冊になっています。

(版のサイズがもともと大きいモデグラなので拡大できていない
誌面は目がつらい読者もいると思います)


1ページ1ページめくっていくと人も作品も懐かしくて涙がでそうになります。
12年前の自分が若くてタバコなんかを持っている写真が
恥ずかしい。
もう禁煙して9年にもなるんですね。
今も吸っている人は今からでも禁煙してみましょう。
(ヒール君も渡辺君も見事に禁煙に成功しました)

ヘアースタイルもオールバックだったので、それが下がっていると
ムーミンの彼女のようだ。
これ今見るとかなり恥ずかしいねえ。

こんなに面白い本が出来たのも
参加したすべての人々のおかげです。
重ねて感謝の気持ちを表したいと
思います。

ただひとつ残念なのは
モデルグラフィックス誌のバックナンバーが
印刷クオリティが悪いものしか残ってなく
紙の質も劣化しており
それがそのまま精密再現されているところです。

SF3Dクロニクルと同じ高解像度精密スキャンしたものだから
逆にそれがみごとに再現されてしまった。


幸いにもコンテストの写真の掲載されているページをはじめ
わしが見たいページは大変綺麗だったのはなによりでした。

また特筆すべきは、記事の合間に入れてある、パッケージイラストです。
最近の作品も含めて白地に印刷された大判の絵は
文字も被っておらず、すばらしい印刷と相まって
付録としてもゴージャスだと自負しております。

このことから画質の悪いページは
スキャニングによっての劣化ではなく、
MG誌のその号が元々の印刷が悪かったことがわかりますね。

色校正をきちんと出せるようなスケジュールで仕事をしていればとか、
データサーバーを分散保管するとかしていれば
回避できたのかもしれないですね。

残念ではありますがいずれもマシーネンの歴史であり
それはいくらでもやり直していける部分です。
これから作るものでそんな失敗をもとによい方向に反映されていくでしょう。
続VOL.2でまずはその成果を期待してください。




以下の文と絵は書店にこの本が並ぶときのPOPです。

本当に未来への素は過去の中にこそ存在します
みんなの未来もみんなの過去の中からしか出てきません

今こそ堂々と過去を振り返ろうじゃありませんか
そしてそれを未来に反映していきましょう。

もちろんお待たせしておりますが、
MaKプロファイル本の3巻目も進行中です。
在庫のキットを作りながらお待ちください。