いずれも柴田敏博氏制作の筆
軸には「セーブル」と書いてあるが
材料はイタチの毛ということです。

筆はコリンスキー(テン)を含めてセーブルと
表記されることが多い。
本来セーブルとは黒テンの事らしいが
セーブルと書いてあっても黒い毛でないものは
黒テンではないと思われる。
テンだろうがイタチだろうが、ミンクだろうが、
毛皮として着るわけではないので、重要なのは
手触りではなく毛のしなり具合です。

いずれの筆も生き物の毛でできているので
感謝の気持ちをわすれないようにしないと
バチが当たるぞ。

上から7本はリアル「空山筆」
空山さんのユーズドね。
持つところを太くするグリップのために削ったあとが見える。
模型を塗るときの毛先のテンションを感じるには軸がこの太さがよいので
このまま使いましょう。

毛が拡がっているが塗料や絵の具を吸い込んだ瞬間に
武器のようなシャープさになるからおどろく。
使っていくうちに根元に顔料が溜まっているのがわかる。
これはアクリル系の絵の具を使うと必ず溜まる。
模型用の塗料も少しだがここに溜まる。
しかしさほど気にしなくても大丈夫。
筆の性能に関係する部分ではありません。

よく「筆は先だけ使って、その根元まで使ってはいけない」と書いてある技法書があるが
使用後どうやって洗うんだと言いたい。
けっこう筆の使い方で間違ったことっていっぱいある。
「新品の筆を使うまえに先の毛をロウソクの炎にチョンチョンって焼くといい」
って書いてあるのを見たことがある。
「命毛」と呼ばれる部分を焼くことを薦めているわけだ。
絶対やってはいけない。
獣のバチが当たる前になんとかしよう。

その下が「エロ筆」こと「一番筆」
今回ガイアのペインティングセットに入っている筆そのものです。

一番っていうのはそのサイズです。
空山さんやわしが一番使いやすいってのもあってその名前にしました。

「空山筆」とまったく同じ筆の新品なので
腕さえあればあんなエロい絵が描けるかもという妄想で
やる気満々になるから不思議。

やる気が出たところで使ってみましょう。

続く