今回のナッツロッカーはオリジナル1/35サイズとして
キットにしたもの。
アンテナや手すりのパーツもすべてプラで再現されているが、そのままだと太くて実感が出ないし
塗装作業中に折れたりして悲しい事なる。

「しかしすべての手すりやアンテナを金属で自作して換えるのは面倒だ。」って思いますよね。
作る前からそんな気持ちでは、勢いのある完成品を作るのは難しいでしょう。

そんなときに上手くモデリングできる、すばらしい考え方をお教えしましょう。

まず、アンテナの類は細いピアノ線で作り直します。
「なんだ、結局つくりなおすのかあ。」とがっかりしないでください。

この部分はキットのプラのものより細くてかっちょよくなる事が
100%保証されている作業なので、心も軽やかに
作れます。
ちょっとの努力でやった事がすぐに結果を出すものに人間は弱いのです。
ドーパミンが出るシステムです。

しかし手すりなどはプラ製のものを金属のものに置き換えることで
さほど見栄えが上がるわけではありません。
しかも、うまく曲げられないと、プラの手すりより不細工になってしまう事も
あるでしょう。

で、いままでのわしは、折れそうなところを予測して最小限、金属線に置き換えて
いました。

今のわしは、ちょっと違います。

その部分本当に折れるまで、金属線に置き換えません。

今回も塗装中に破損したところだけを真鍮線に作り替えました。
折れそうな所というのは、あくまで予想。そこが本当に折れるとは
限りません。
そんな事にもう残り少ない「人生」=「時間」を一秒でも
浪費してはいけません。

時間の節約、つまり手際よくものを作るときにもドーパミンが
出るのです。

みなさん。完成するまでに折れたところだけを真鍮線にしましょう。



写真のアンテナ部分は0.5ミリのピアノ線で
それを内径0.53ミリの真鍮パイプに差し込むように
加工した。
壊れにくくてかっちょいい。
ピアノ線は切り口が鋭いので、ダイヤモンドヤスリで丸めている。
なんか、余裕のモデリングだなあ。

材料のメーカー様。
持っていない人のために
内径0.53ミリの真鍮パイプとピアノ線のセットを
ぜひ販売してください。

手すりは見ての通り、塗装後に折れたところを真鍮線に置き換えた。
塗装中に力を入れて持ったら折れたので。


真鍮の部分は塗装する前に黒染めしておく。
黒くした皮膜の上には塗料も食いつくし、剥げても金色が見えてこない。
よく黒染め液にパーツを漬け込むという無駄な事をしている記事を見るが
大間違い。
綿棒に含ませた黒染め液だけでじゅうぶん黒くなる。

一回で使う量で一生使えるぞ。

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