左の赤系迷彩が今回ハセガワ様からキットになったグリフォンの
テストショットを完成させたものです

右は2008年のホビーショーで展示されたレジンキットベースの作例です

FUTCHさん作のガレージキットのファルケに手を加えて完成させました
オーストラリア在住のFUTCHさんはSF3D時代からずっとマシーネンをフォローしてくれていて
いくつかのマシーネンのガレージキットを作ってもらっています

このファルケのキットも大変よくリサーチされた精度の高いキットでした
FUTCHさんのキットのレポートは2006年にましーねんおじさんのホームページにて
詳細をアップしていますのでぜひご覧になってください

オリジナルよりマッシブに再現されたシルエットなのと
これからハセガワ製ファルケがプラキットになる時期だった事もあり
そのまま完成させてもしょうがないと思い
大きく改造してみました

2008年版ファルケとして、2008年のホビーショー会場に展示しました

それから3年、その追加工作したファルケはプラキットとしてハセガワ様からリリースされました

すでにファルケから改造して作り始めていた人は自分なりアレンジで
完成させておいてハセガワ製キットと比較して楽しんでください。


ハセガワ製とFUTCH製 正面から見るとハッチの位置や前面や側面の傾斜やボリュームの違いがよくわかります
スタビライザーのデザインにはファルケのサイドシルエットーを再構成したものです
立体のデザインは意識、無意識に同一テーマを随所に配置するとフォルムの強いものが出来ます
みんなも何かデザインするときに覚えておくといいかもしれませんね

ファルケの改造型なのですがハセガワ様より新たな名前を付けてはどうかというご提案がありました。
その締め切りの日の電話口でなぜか突然「グリフォン」と言う名前を思いつきました

シュトラール軍にはすでに「グライフ」というドイツ語で使っていますが、
フランス語のグリフォンを傭兵軍が使うわけです

しかしロールスロイス社はなぜフランス語のgriffonをエンジンの名前に使ったのか?
グリフィンじゃないのか?
教えて、偉い人


後日Kさんから指摘されて知ったのですが
ファルケのFの次のアルファベットのGで始まる名前としてグリフォンを選んだ事には意味があった訳ですね

こういう偶然が必然に変わる瞬間がネーミングの大きな楽しみなのですね

塗装はラプーンを塗った時と同じ塗料を使ってヤモリのような色調に仕上げました



マシーネンクリーガーグラフィックス掲載の昔の記事なんかを見て思うのは
デザインしたものがキットになるまでの数年、この時間を心待ちに過ごすのが
一番の楽しみだという事です

わしが誰のためでもなく自分のためにデザインしたものを
数年かけてキットとして再現してもらえるのは何とありがたい事でしょう

これもずっと支え続けてくれたたくさんのファンやスタッフのみなさんのおかげです
本当にありがとうございます

これからも変わらずに欲しいものをキットや完成品として作り続けていくつもりですので
気長にお付き合いくださるようにお願いします

まずはそうやってキットになった「グリフォン」を静岡ホビーショーの会場でご覧になってください