スケールアヴィエーション誌9月号26ページに
この「筆」の作り手
伝統工芸士の柴田敏博氏の仕事場を紹介させていただいた。

豊橋の仕事場にお邪魔していかにしてこの筆ができていくのかを
取材させてもらったのだ。

立ち読みでもいいのでぜひ読んでいただきたい内容だ。
(もちろん筆塗りのためになることならないこともいっぱい載っているので買って損はない)
なぜならその製法から使うときの注意すべき事が簡単にわかるからです。
26ページはガイアノーツのホームページに載せてもらうようにたのんでおいたので
それを待って見てもらっても大丈夫です。

ということでこの「筆」を上手に、長いこと使うにはどうすればいいのかを
説明することにします。

最初のキーワードは「物理と化学、どちらが苦手」

これはまず「筆」の出身地から説明しましょう。

筆には油絵の筆や、水彩の筆のように持つところが木製で太くなっている筆と、
面相筆や版下筆のように軸が竹やアシで出来ていて均一な直径のものと大きく分けることができます。

前者は欧州出身の西洋筆。
後者は中国や朝鮮出身の東洋筆。

ここでは洋筆と和筆と呼ぶことにしましょう。
この両者はまったく同じ毛を使っていながら製法の違いで
取り扱いに注意するポイントが正反対だっりします。

両者に共通なのはもともと「プラモデル用」ではなかった事くらいかもしれませんね。

ちょうどいいことにオリオンモデルズから模型用にモデリストブラシというすばらしい筆が発売されました。
とくにフィルバート(平べったいけど丸い筆)は和筆の唯一苦手としているドライブラシに最適。
ドライブラシって言うくらいだから洋画だけの技法です。
ちなみに古くなった和筆でドライブラシをするのは曲芸ですね。

ということで洋筆はモデリストブラシ、和筆は一番筆で話を進めていくことにしましょう。


1/35クレーテの背面をドライブラシすモデリストブラシ(洋筆)


迷彩塗装をする一番筆(和筆)

のんびり続きますのでよろしくね